
会長挨拶(令和7年5月 第51回通常総会挨拶より)
一般社団法人京都電業協会
会 長 進 藤 久 和
本日は、会員の皆様におかれましては、お忙しい中、京都電業協会第51回定時社員総会に多数ご出席をいただきまして誠にありがとうございます。また平素より当協会の運営に格別なご理解、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年度は協会設立50周年の記念事業に多くの皆様にご尽力を頂き、立派な記念事業ができましたこと、改めて御礼申し上げます。私達執行部も過去の歴史を振り返ることにより、より深く電気工事業界について理解することができたと感じています。
この思いを礎に業界発展のための活動を継続し、会員企業の皆様に喜んでいただけるよう努力してまいりたいと考えております。
昨今の情勢につきましては、建設投資額が増大し好調に推移しているようですが、トランプ大統領の「関税」宣言以降、大手企業が軒並み減益予想もしくは先行きの見通せない状況に陥っていると報道されています。世界各地で起きている紛争も未だ終結の見通しも立たず、激甚化する自然災害に対する復興や備えなど非常に難しい局面にあると感じています。
一方で、世界的なインフレや日本における少子化の流れからの人材不足に対し、課題解決のために、電気設備工事業界の労働環境を改善し、業界の魅力を高めていくことが必須であると思っています。
電気工事技術者は、「ものを創る喜び」を感じているものの、労働環境面にあっては、前工程のしわ寄せを受け厳しい工程の中で施工を求められるなどの労働環境に置かれる者が多い中、国土交通省が発表した「公共工事設計労務単価」によると、電工の労務単価は専門工事37職種中26位という位置付けにあります。
高い技術力を求められるにも関わらず他職種と比べて決して高くない労務単価を引き上げていくことを含め、ライフラインを安定して供給・維持していくために電気設備工事業界の労働環境改善を進めていかなければならないと考えています。
協会は、電気設備工事業界の発展と電気工事士の地位向上のために、役員一同、事業を実施して参りますので、引き続きのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
結びに、後程ご説明いたしますが、昨年度は50周年記念事業を開催したにも関わらず、3年連続で収支の黒字化を達成することができました。これもひとえに会員の皆様のご協力と役員・事務局の皆様の献身的なご努力のたまものと、感謝申し上げます。
引き続き皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
<< 前のページに戻る
↑